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FETISH STATION

From Tokyo to the world.

フェチとの出会い(3)

2006.12.04 [ Edit ]

フェチとの出会い(2)の続き。

昭和40年代初め。『ブーフーウー』 と並んで、大流行した着ぐるみ劇団があった。
木馬座である。
木馬座は、影絵劇で有名な藤城清治が創設した児童劇団で、後に自らスポンサーとなって、テレビ番組を制作。
主人公のカエル、ケロヨンは“お茶の間の人気者”になった。

ケロヨン

幼い頃の僕は、木馬座の公演が行われるたびに、母親に連れられて、読売ホール、サンケイホールなどの劇場へ足を運ぶのが楽しみだった。

舞台が終わると、劇場のロビーで着ぐるみ(当時は「ぬいぐるみ」と呼ばれていた)たちのお見送りがあり、そこでお気に入りのキャラクターと握手することが出来た。
ところが、ある時、ケロヨンと握手をした僕は、ケロヨンの横に細長い口の隙間から、中の人の顔を見てしまったのだ。

大人の女の人だった。
彼女も僕を見ていた。
一瞬のことだったので、彼女がどんな顔立ちだったのかは覚えていない。
しかし、カエルの面を被った女性がハチマキのようなものを頭に巻いていたこと、おどけた仕草とは裏腹に、その表情は真剣そのものであったことは、強烈な印象となり、記憶に残っている。
あと、ケロヨンは男の子のカエルであり、その声をあてている俳優は男性だったので、ちょっと驚いたものだ。

着ぐるみの中の人が顔を見せるのは、子供の夢を壊すから良くない」
着ぐるみの中の人などいない」
という考え方がある。
たぶん、その考え方は間違ってはいないのだろう。

しかし、僕の夢は壊れたりしなかった。
むしろ、テレビの人気者、ケロヨンに対する親近感が強まったのだ。
そして、素顔を見た/見られたことによって、中の女性と僕は二人だけの秘密を共有してしまったのだと、幼い僕は思った。

ケロヨン

こちらの画像は、左からケロヨン、あき子おねえさん(司会者)、ブーヨン。
当時の僕にはケロヨンはずいぶん大きく見えたものだが、実際にはかなり小柄な俳優が演じていることがわかる。

こうして、僕にとっての着ぐるみは、ブラウン管の向こうの遠い存在から、もっと身近なものへと変化して行ったのである。


 「フェチとの出会い(4)」へ続く。


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木馬座のテレビ番組の成り立ちについては、木馬座アワー(1966) - 私的 昭和テレビ大全集に詳しく書かれています。
本記事を書くにあたり、参考にさせていただきました。
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Comment

すごい体験ですね。
幼い日に「とうきょうはいいな・・・」って思ってました。
ケロヨンやロバ君はいるし
東京の山奥には怪獣が善く出てくるしね
なんてw
ホントに居たんですねそんな人!!

ビデヲになったケロヨンを場末のレンタル屋さんで借りたことがあります。
劇中に出てきた往年の名車に目を奪われた覚えがあります。
小柄でおなかぽっこりのケロヨンがロータスの何かでスタジオ走り、おねえさんがトヨタ2000GTだったような?
うる覚えです(汗

FCさん

子供の頃の東京は、いつどこに怪獣が現れるかわからず、結構こわかったですよ。
ケロヨンは舞台にも本物のオープンカーが出てきました。

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