着ぐるみ妄想
2006.11.19 [ Edit ]
テレビや映画の特撮番組に登場する怪獣の着ぐるみには、ときどき中に二人の人間が入るものがある。
ここでは、ドドンゴ(馬タイプ)やペスター(並んで手をつなぐタイプ)ではなく、人間が立った姿勢で前後に並ぶもの、二人羽織みたいなものを想像してみたい。
しかし、二人羽織は後ろの人間が前の見えない状態で、手を動かすお笑い芸であって、着ぐるみには適していないだろう。
より着ぐるみに適したものを考えるなら、腕が4本あるモンスターだろうか。4本のうち、2本は翼や触角でも良いかもしれない。あるいは、イカやタコのような触手という方法もある。
脚はどうしよう。
中の人間が前後に並んだ状態で、4本脚というのは、デザイン的にいま一つかもしれない。ここは、歩きにくいのを我慢してもらって、太めの2本脚に二人で入ってもらうことにしようか。
さて、問題は頭である。
着ぐるみは視界が狭く、酸欠になりやすいため、同じくらいの身長の人間が前後に並ぶ状態は、避けるようにしたい。身長差25センチくらい、頭一つ分の差があれば、前後に並んでも、それぞれの覗き穴、呼吸穴を設けることができるだろう。デザイン的には、怪獣の胸のあたりにもう一つ顔がついているものや、頭部が非常に大きいタイプが考えられる。
というわけで、身長175センチの男性と、150センチの女性に、怪獣の着ぐるみを着てもらうことにしようと思う。
着ぐるみには、前に女性が入り、後ろから男性が入るわけである。
当然、狭い着ぐるみの中で、身体を密着させることになるわけだが、ここでムラムラとしていたのでは、番組の撮影に支障が生じる。暑苦しいのは我慢してもらうことにして、バスト、ヒップ、下腹部などには、あらかじめプロテクターを装着し、着ぐるみ内で悶絶する事態を回避することにしたい。
さて、この着ぐるみを着て、演技を行うには、役者二人のぴったり息の合ったコンビネーションが重要となる。そのためには、事前の十分なコミュニケーション、振り付け等の演技練習が必要だ。
このような状況に置かれた二人の男女の間では、どのような会話が交わされるのだろうか。
【例1】
「えーっ!なんでアンタなんかと組まなくちゃいけないわけ!?変なトコ触ったりしたら、承知しないからねっ!」
言っていることはもっともだが、これでは着ぐるみ初心者、まるで素人である。
最初から、こんな風では、良い番組の撮影など出来ないだろう。高校の文化祭の余興ではないのだから、このような発言は慎むようにしたい。
【例2】
「あの…・・・。私、平熱が37度近いんです。だから…・・・。ごめんなさい。すごく暑いかもしれません。本当にごめんなさい!」
着ぐるみを着る前から、ちょっと態度が弱気な感じもするが、相方に対する思いやりが感じられる。
しかし、着ぐるみが暑いのは当たり前なのだから、相方としては、「大丈夫だよ。元気出して行こうぜ」くらいの声かけは行いたいものである。
【例3】
「オイチニッ!オイチニッ!」
歩行練習は重要課題である。
着ぐるみを着る前に、極太のオーバーオールを石塚氏あたりから借りてきて、十分、練習を積んでおくようにしたい。
【例4】
「すみません。肩のストラップが下がっちゃったので、上げてもらえます?」
いよいよ、着ぐるみ着用である。
どうやら、プロテクターを固定するストラップがずり落ちてしまったらしい。しかし、先に中に入って腕を通してしまった女性は、自分でそれを直すことができない。こういうときに、相方の男性に頼むことが出来るくらい、信頼関係を築いておくことが肝要である。
もちろん、男性が着ぐるみに腕を通してしまった後からでは、ストラップを直すことが出来なくなってしまうので、注意が必要だ。
【例5】
「…………」
着ぐるみを着ている最中に、無言になってしまったら、要注意である。
酸欠や熱中症にかかっている可能性が高いからだ。
気分が悪くないかどうか、相方は常に声をかけながら、演技するようにしたい。
周囲のスタッフは、適宜、休憩を取らせるとともに、着ぐるみの腕がだらんと下がったりしていないか、よく観察するべきである。
着ぐるみの中で、気絶したりしたら、本人はもちろん、相方も大変なことになってしまう。
着用中の安全確保には、十分留意したい。
僕の知る限り、このような二人着ぐるみ怪獣は実在しない。
これは僕の妄想だからである。
でも、どなたか、こういう怪獣のデザイン、考えてみていただけませんか?
(以上、2006年6月24日初出。)
---
【追記】
その後、三月うなぎさんが、デザインを考えてくださいました。
変体性低気圧:二人用着ぐるみの試案
変体性低気圧:二人用着ぐるみの体位
変体性低気圧:二人用着ぐるみのリアリティあるシチュエーション
いずれも、イラストつき力作記事です。素晴らしい!
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ここでは、ドドンゴ(馬タイプ)やペスター(並んで手をつなぐタイプ)ではなく、人間が立った姿勢で前後に並ぶもの、二人羽織みたいなものを想像してみたい。
しかし、二人羽織は後ろの人間が前の見えない状態で、手を動かすお笑い芸であって、着ぐるみには適していないだろう。
より着ぐるみに適したものを考えるなら、腕が4本あるモンスターだろうか。4本のうち、2本は翼や触角でも良いかもしれない。あるいは、イカやタコのような触手という方法もある。
脚はどうしよう。
中の人間が前後に並んだ状態で、4本脚というのは、デザイン的にいま一つかもしれない。ここは、歩きにくいのを我慢してもらって、太めの2本脚に二人で入ってもらうことにしようか。
さて、問題は頭である。
着ぐるみは視界が狭く、酸欠になりやすいため、同じくらいの身長の人間が前後に並ぶ状態は、避けるようにしたい。身長差25センチくらい、頭一つ分の差があれば、前後に並んでも、それぞれの覗き穴、呼吸穴を設けることができるだろう。デザイン的には、怪獣の胸のあたりにもう一つ顔がついているものや、頭部が非常に大きいタイプが考えられる。
というわけで、身長175センチの男性と、150センチの女性に、怪獣の着ぐるみを着てもらうことにしようと思う。
着ぐるみには、前に女性が入り、後ろから男性が入るわけである。
当然、狭い着ぐるみの中で、身体を密着させることになるわけだが、ここでムラムラとしていたのでは、番組の撮影に支障が生じる。暑苦しいのは我慢してもらうことにして、バスト、ヒップ、下腹部などには、あらかじめプロテクターを装着し、着ぐるみ内で悶絶する事態を回避することにしたい。
さて、この着ぐるみを着て、演技を行うには、役者二人のぴったり息の合ったコンビネーションが重要となる。そのためには、事前の十分なコミュニケーション、振り付け等の演技練習が必要だ。
このような状況に置かれた二人の男女の間では、どのような会話が交わされるのだろうか。
【例1】
「えーっ!なんでアンタなんかと組まなくちゃいけないわけ!?変なトコ触ったりしたら、承知しないからねっ!」
言っていることはもっともだが、これでは着ぐるみ初心者、まるで素人である。
最初から、こんな風では、良い番組の撮影など出来ないだろう。高校の文化祭の余興ではないのだから、このような発言は慎むようにしたい。
【例2】
「あの…・・・。私、平熱が37度近いんです。だから…・・・。ごめんなさい。すごく暑いかもしれません。本当にごめんなさい!」
着ぐるみを着る前から、ちょっと態度が弱気な感じもするが、相方に対する思いやりが感じられる。
しかし、着ぐるみが暑いのは当たり前なのだから、相方としては、「大丈夫だよ。元気出して行こうぜ」くらいの声かけは行いたいものである。
【例3】
「オイチニッ!オイチニッ!」
歩行練習は重要課題である。
着ぐるみを着る前に、極太のオーバーオールを石塚氏あたりから借りてきて、十分、練習を積んでおくようにしたい。
【例4】
「すみません。肩のストラップが下がっちゃったので、上げてもらえます?」
いよいよ、着ぐるみ着用である。
どうやら、プロテクターを固定するストラップがずり落ちてしまったらしい。しかし、先に中に入って腕を通してしまった女性は、自分でそれを直すことができない。こういうときに、相方の男性に頼むことが出来るくらい、信頼関係を築いておくことが肝要である。
もちろん、男性が着ぐるみに腕を通してしまった後からでは、ストラップを直すことが出来なくなってしまうので、注意が必要だ。
【例5】
「…………」
着ぐるみを着ている最中に、無言になってしまったら、要注意である。
酸欠や熱中症にかかっている可能性が高いからだ。
気分が悪くないかどうか、相方は常に声をかけながら、演技するようにしたい。
周囲のスタッフは、適宜、休憩を取らせるとともに、着ぐるみの腕がだらんと下がったりしていないか、よく観察するべきである。
着ぐるみの中で、気絶したりしたら、本人はもちろん、相方も大変なことになってしまう。
着用中の安全確保には、十分留意したい。
僕の知る限り、このような二人着ぐるみ怪獣は実在しない。
これは僕の妄想だからである。
でも、どなたか、こういう怪獣のデザイン、考えてみていただけませんか?
(以上、2006年6月24日初出。)
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【追記】
その後、三月うなぎさんが、デザインを考えてくださいました。
変体性低気圧:二人用着ぐるみの試案
変体性低気圧:二人用着ぐるみの体位
変体性低気圧:二人用着ぐるみのリアリティあるシチュエーション
いずれも、イラストつき力作記事です。素晴らしい!
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