漱石三読〜まとめ編
2008.10.12 [ Edit ]

今年の1月にこんなことを書いた。
各作品の感想も少しずつ書いていこうと思っている。
今の僕にしか書けない事柄があるに違いないと考えるからである。
FETISH STATION - 漱石三読
それから9ヶ月。夏目漱石のすべての長編小説、いくつかの中・短編小説、1冊の随筆集に関する記事をようやく書き終えたところである。実際には昨年の春ころから読み始めたので、約1年半かかったことになる。
10代の終わり、30代前半に続いて、漱石をまとめて読むのは3回目であった。3回目といっても、今回初めて読んだ作品もあれば、一連の記事を書き始めた後でもう一度読み直した本もある。
記事の内容は基本的に 《感想文》 だ。現在の僕が思ったこと感じたことを記す目的で書き始めたのだから、それで良いのだと思っている。なぜなら、過去に漱石を読んだときに比べて、感じる事柄がかなり異なるからである。
読むたびに感想が異なる、というのは、漱石の作品が多面的であり、時代によって、あるいは読者の年齢や社会的立場によって、さまざまな解釈が可能だということである。(特に学生が読むのと社会人が読むのではかなりとらえ方が違う作品が多い。)
最初に読んだときにはほとんど印象に残らなかったような作品もある。『門』 ってこんなに面白かったのか! と感じるのは、それだけ僕が年をとったということなのかもしれない。また、今回初めて読んだ 『明暗』 は20代の頃だったら途中で投げ出していたかもしれない。夫婦者を主人公としたこれらの作品の良さは、独身者にはわからないのではないかとさえ思う。
何年か後、4回目の漱石を読むことになるだろう。
そのときにまた、今とは違った感想が書ければ良いと思うのである。
・夏目漱石の作品について書いた記事一覧(元の作品の発表された順)
吾輩は猫である
坊っちゃん
草枕
野分
虞美人草
坑夫
夢十夜
三四郎
それから
門
彼岸過迄
行人
こころ
硝子戸の中
道草
明暗
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