コンサートや映画館などのマナーについて
2008.03.22 [ Edit ]
なぜ、クラシックのマナーだけが厳しいのか - 「石版!」
大変面白い記事を読ませていただきました。
クラシックのコンサートには、独特のマナーや習慣がたくさんあって、いずれも非常に厳しく守るべしとされていますよね。
演奏中に物音を立てるのは言語道断。拍手をするタイミングなども難しいものがあります。
例えば、交響曲や協奏曲では第一楽章、第二楽章……の間に、数秒から1分程度の「間」がありますが、このときに拍手をしてはいけない。(せきをするひとは多いですが。)最終楽章が終わり、最後の音が完全に消えてから、あるいは指揮者がタクトを止めてから拍手をするしきたりです。でも、こういう習慣って、いつ頃からあるのでしょうか?
モーツァルトは、サロンで演奏する際、演奏会の最初に協奏曲の第一・第二楽章を、最後に第三楽章を演奏したそうです。楽曲に関する考え方が、現代とは全く違っていたわけですね。
こういうのは極端な例なのかもしれませんが、音楽鑑賞についてのマナーや習慣というのは、時代によって変化するものなのではないかと思うのです。
1970年代、僕が学生の頃ですが、当時のジャズ喫茶は「おしゃべり禁止」のところがほとんどでした。
小声で会話するくらいなら構わないのですが、友人同士でげらげら笑ったりすると、店のおじさんに怒られるんです。
その頃のジャズ喫茶で流れる音楽は、ピアノ・トリオみたいなのはほとんどなくて、ジョン・コルトレーンやオーネット・コールマンのようなハードでシリアスな音楽ばかりで、しかもでかいスピーカで大音量でかかっていました。
でも、そういうハードでシリアスなジャズ喫茶は、ほとんどつぶれてしまいました。(今、そういう店は都内に何軒残っているんだろう?)
80年代以降のジャズ喫茶は、やや控えめな音量で、キース・ジャレットやチック・コリアを流すBGM喫茶に変貌しています。店内の照明も明るく、カップルや女性客が安心して入ることができて、静かにおしゃべりすることができます。彼らはおしゃべりをしていますが、全体としては以前よりずっと静かな雰囲気になっていて、音楽を聴くのに邪魔になるわけではありません。
映画館もだいぶ変わりました。
レンタル・ビデオのなかった時代、古い映画は名画座という専門の劇場で、3本立てで見るのが普通でした。そういう映画館で3本全部見ようとすると、6時間くらいかかりますし、入替え制なんてありませんでしたから、上映中だろうが、構わずに入退場するんです。1本目の途中から見て、2本目3本目は普通に見て、また1本目を最初から途中(最初に入場したあたり)まで見て、退場する、というパターンですね。
あと、3本立てというのは上演する映画の組み合わせが微妙で、つまらない映画、ジャンルの違う映画が併映されることがあります。(一番ひどかったのは、吉川晃司主演の『すかんぴんウォーク』とアニメ『うる星やつら』が一緒になってました。)そういうとき、休憩時間に退場するだけでなく、次の映画が始まっているのに、平気で退場するひともたくさんいました。今ではちょっと考えられないことなんですけどね。
マナーや習慣は、時代によって変わるものだと思います。
それは、芸術や娯楽作品を鑑賞する立場や態度そのものが、変化していくものだからだと思います。
昔と今を比較して、どちらが良いかということではなく、その時代に合った鑑賞態度、マナーが必要とされるのではないでしょうか。
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大変面白い記事を読ませていただきました。
クラシックのコンサートには、独特のマナーや習慣がたくさんあって、いずれも非常に厳しく守るべしとされていますよね。
演奏中に物音を立てるのは言語道断。拍手をするタイミングなども難しいものがあります。
例えば、交響曲や協奏曲では第一楽章、第二楽章……の間に、数秒から1分程度の「間」がありますが、このときに拍手をしてはいけない。(せきをするひとは多いですが。)最終楽章が終わり、最後の音が完全に消えてから、あるいは指揮者がタクトを止めてから拍手をするしきたりです。でも、こういう習慣って、いつ頃からあるのでしょうか?
モーツァルトは、サロンで演奏する際、演奏会の最初に協奏曲の第一・第二楽章を、最後に第三楽章を演奏したそうです。楽曲に関する考え方が、現代とは全く違っていたわけですね。
こういうのは極端な例なのかもしれませんが、音楽鑑賞についてのマナーや習慣というのは、時代によって変化するものなのではないかと思うのです。
1970年代、僕が学生の頃ですが、当時のジャズ喫茶は「おしゃべり禁止」のところがほとんどでした。
小声で会話するくらいなら構わないのですが、友人同士でげらげら笑ったりすると、店のおじさんに怒られるんです。
その頃のジャズ喫茶で流れる音楽は、ピアノ・トリオみたいなのはほとんどなくて、ジョン・コルトレーンやオーネット・コールマンのようなハードでシリアスな音楽ばかりで、しかもでかいスピーカで大音量でかかっていました。
でも、そういうハードでシリアスなジャズ喫茶は、ほとんどつぶれてしまいました。(今、そういう店は都内に何軒残っているんだろう?)
80年代以降のジャズ喫茶は、やや控えめな音量で、キース・ジャレットやチック・コリアを流すBGM喫茶に変貌しています。店内の照明も明るく、カップルや女性客が安心して入ることができて、静かにおしゃべりすることができます。彼らはおしゃべりをしていますが、全体としては以前よりずっと静かな雰囲気になっていて、音楽を聴くのに邪魔になるわけではありません。
映画館もだいぶ変わりました。
レンタル・ビデオのなかった時代、古い映画は名画座という専門の劇場で、3本立てで見るのが普通でした。そういう映画館で3本全部見ようとすると、6時間くらいかかりますし、入替え制なんてありませんでしたから、上映中だろうが、構わずに入退場するんです。1本目の途中から見て、2本目3本目は普通に見て、また1本目を最初から途中(最初に入場したあたり)まで見て、退場する、というパターンですね。
あと、3本立てというのは上演する映画の組み合わせが微妙で、つまらない映画、ジャンルの違う映画が併映されることがあります。(一番ひどかったのは、吉川晃司主演の『すかんぴんウォーク』とアニメ『うる星やつら』が一緒になってました。)そういうとき、休憩時間に退場するだけでなく、次の映画が始まっているのに、平気で退場するひともたくさんいました。今ではちょっと考えられないことなんですけどね。
マナーや習慣は、時代によって変わるものだと思います。
それは、芸術や娯楽作品を鑑賞する立場や態度そのものが、変化していくものだからだと思います。
昔と今を比較して、どちらが良いかということではなく、その時代に合った鑑賞態度、マナーが必要とされるのではないでしょうか。
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