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From Tokyo to the world.

はてブのコメント一覧非表示機能を使うと何がどう変わるのか

2008.08.31 [ Edit ]

 表題どおり、はてなブックマークのコメント一覧非表示機能を使うことによって、何がどう変わっていくのかについて、現時点で判明している事柄を中心に考えてみたいと思います。
 前回の記事では、主にサイト管理者(ブックマークされる側)の視点を中心に書きましたが、今回はブックマーカー(ブックマークする側)およびブクマ・コメント閲覧者の視点を軸に述べたいと思います。この機能を使うことが良いか悪いかではなく、どのような変化をもたらし、またどのような効果があるのか/ないのかを考えていきたいと思っています。

 具体例として取り上げるのは前回同様、はてなブックマークのコメント一覧非表示機能について、ブックマークされる側より。 - Attribute=51
 ただし、今回は元記事の内容は直接関係ありません。この記事を取り上げるのは、あくまでも以下の3つの理由によるものであることをご了解ください。
  1. この記事が多くのブクマを集めていること
  2. この記事のブックマークへのコメント一覧が非表示にされていること
  3. この記事についたブクマ・コメントに今回僕が指摘する問題が集約されていること

コメント一覧を非表示にしてもブクマ・コメントは見える

はてなブックマーク - d:id:guri_2 の新着ブックマーク

 すでに多くの方から指摘されているように、コメント一覧を非表示にしても、はてブ・ユーザがコメントを書くことは可能ですし、新着ブックマークを表示することによって、ブクマ・コメントを読むことはできます。

ブクマ・コメントの変化

 前項のリンク先のブクマ・コメントを見て気づいたのですが、書かれているコメントの内容が従来のブクマ・ページと微妙に異なっているようです。それは、元記事の意見に対する賛否にかかわらず、似たような意見が並んでいるということです。他のユーザとコメントがかぶっているわけですね。
 はてなブックマーク - d:id:guri_2 の新着ブックマークへのリンクを張ったコメントがいくつも並んでいるのも特徴です。すでに書かれているコメントを読まずにブックマークするユーザが多いからだと思いますが、コメント一覧が非表示にされることによって、コメントそのものが変化してしまうわけです。(個人的には、ユニークで面白いコメントが減ってしまった気がしています。)

ブックマーカー同士のやりとりが減っている

 前項にも関連しますが、id コールや矢印を使ったコメントの応酬、コメントへの追記が激減しているようです。
 それから、ブックマーカーをお気に入りに追加した状態でないと、はてなスターをつけることができません。また、ブックマーカーをお気に入りに追加しているひととブックマーカー本人以外は、そのコメントにつけられたはてなスターを見るのが困難です。
 これらのことから、ブックマーカー同士のコミュニケーションが阻害されている、またそのことをサイト管理者がコントロールしていると考えることが出来そうです。

メタ・ブクマのコメントも非表示になっていた

はてなブックマーク - はてなブックマークのコメント一覧非表示機能について、ブックマークされる側より。 - Attribute=51
はてなブックマーク - はてなブックマーク - はてなブックマークのコメント一覧非表示機能について、ブックマークされる側より。 - Attribute=51

 上の二つのリンクのように、ブクマページ(下のほうにコメント一覧が表示されるページ)をブックマークすることをメタ・ブクマと呼びますが、元記事に例のメタタグが挿入されていると、メタ・ブクマページのコメント一覧も非表示になるようです。

考察

 ここまで述べたことから、現時点での考察を書いてみます。
  • コメント一覧を非表示にした場合、ブックマーク数自体が変化するかどうかは不明。ただし、ブックマークが増える要因はない。
  • 便乗ブクマは減ると思われるが、便乗コメントは相変らず。
  • 他者とかぶったコメントが増えるため、全員一致に近い状態で叩かれるリスクはある。
  • 空気を読まない(というより場の空気が存在しない)コメントが書かれる可能性は非常に高く、ブクマする側・される側双方にとってリスクとなりそう。
  • どんなコメントがついたか気にするサイト管理者は、新着ブックマークを見てしまうだろうから、ブクマされる側の心理的負担を軽減できるか疑問。
  • ブクマ・コメント、はてなスターともに一覧性が損なわれるため、“晒されている感”は軽減するかもしれない。(guri_2 さんに聞いてみたいですね。)

みなさんのご意見をお待ちしています。

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女子ソフトボールのユニフォームがエロかっこいい件

2008.08.30 [ Edit ]

 北京オリンピックはとっくに終わってしまったわけですが、女子アスリートのユニフォームで(フェチ的な意味で)非常に気になったのが、ソフトボール日本チームのものです。特に、あの身体にフィットした黒いアンダーシャツ。(アメリカのやつはすごくダサかったですが。)
 オリンピックが始まるまでは、競泳のレーザーレーサーに注目していたのですが、タイム・記録などへの貢献はともかく、なんとも着心地が悪そうで、見た目につらいものがありました。ところが、ソフトボールのアンダーシャツは意外なことに、ぱっと見かわいらしく、素敵な魅力に満ちていることがわかりました。元々僕は脚フェチなので、二の腕などに興味を持つことはなかったのですが、今回は本当に素晴らしいと思いました。金メダルもとったしね。

080830_01.jpg
 これですね。裾の短い白のシャツから覗いているウエストの黒いところもポイントです。腹筋やへそが丸出しになっているより、はるかによろしい。


080830_02.jpg
 優勝が決まった瞬間のチームのみなさん。キャッチャーは長袖を着ていました。首の部分はハイネックになっているようですね。汗だくだったんじゃないかと思いますが、中は一体どうなっているのでしょうか?


080830_03.jpg
 一方こちらは女子野球ワールドカップから。これも結構かわいいと思いますが、上に着ているシャツの裾をズボンの中に入れてるんですね。画像を見て、初めて気がつきました。


MIZUNO | BIOGEAR
 女子ソフトボール日本チームのアンダーシャツは、ミズノのバイオギアという商品が使用されているそうです。サイトを見ると、そんなに高い値段のものではなさそうですし、こういうのがもっと普及するといいなあと思います。

はてなブックマークのコメント一覧非表示機能のおかしな使い方

2008.08.30 [ Edit ]

はてなブックマークのコメント一覧非表示機能について - はてなブックマーク日記 - 機能変更、お知らせなど

 はてブにつけられた新しい機能(正確にはブックマークされる側のサイト管理者にとっての機能)がリリースされ、これに関して様々な意見が寄せられています。
 しかし、こういう意見はどうなんだろう? と思い、エントリを書くことにしました。

コメントするのが好きな人がいるように、コメントされるのが好きじゃない人もいる

はてなブックマークのコメント一覧非表示機能について、ブックマークされる側より。 - Attribute=51


 確かに、サイト管理者によっては不本意なコメント、ネガティブなコメント、削除できないブクマ・コメントが書かれたりするのを嫌がる人もいるでしょう。今回、リリースされた新機能ではブクマ・コメントそのものを書けないようにできるわけではありませんが、一覧表示されることによって晒しものにされたような感覚に陥るのを防ぐ効用は多少なりともあることでしょう。
 しかし、以下の二つのリンクをご覧ください。

はてなブックマーク - はてなブックマークのコメント一覧非表示機能について、ブックマークされる側より。 - Attribute=51
はてなブックマーク - guri_2のブックマーク

 上は冒頭で引用した guri_2 さんの記事のブクマ・ページ。コメント一覧が非表示にされています。一方、下は同じ guri_2 さんのブックマーク。
 「コメントされるのが好きじゃない人もいる」 と書かれた記事のコメント一覧を非表示にしている人が、他のサイトに対してはブクマ・コメントを書いている。これはどういうことなのでしょうか?リリースされたばかりの新機能だから試しに非表示にしてみた、という可能性もあるかもしれませんが、そんなことはどこにも書かれていないようです。
 こういうやり方というのは、悪用とはいいませんが、新機能を濫用しているようにしか思えません。コメント一覧を非表示にするのであれば、せめて自分のブックマークもすべて非表示にするとか、ブログまたはブックマークのいずれかをサブアカウントにして、同一 ID に見えないようにするとか、何らかの配慮が必要だと思うのです。
 guri_2 さんの記事に書かれていることに関して、僕はどちらかといえば賛同したいと思っていますし、新機能を使用する人をその機能を使ったというだけで批判するものではありません。しかし、初っ端から、「自分は他人に言及するけど、他人からは言及されたくない」 というような矛盾した行動をとっていては、せっかくの新機能が使われにくくなってしまうのではないでしょうか。

太宰のはにかみ

2008.08.30 [ Edit ]

 『走れメロス』(1940年発表) は、メロスと友人セリヌンティウスの二人による友情と正義の物語だが、結末は以下のとおりである。

「おまえらの望みは叶ったぞ。おまえらは、わしの心に勝ったのだ。信実とは、決して空虚な妄想ではなかった。どうか、わしをも仲間に入れてくれまいか。どうか、わしの願いを聞き入れて、おまえらの仲間の一人にしてほしい。」
 どっと群衆の間に、歓声が起った。
「万歳、王様万歳。」
 ひとりの少女が、緋のマントをメロスに捧げた。メロスは、まごついた。佳き友は、気をきかせて教えてやった。
「メロス、君は、まっぱだかじゃないか。早くそのマントを着るがいい。この可愛い娘さんは、メロスの裸体を、皆に見られるのが、たまらなく口惜しいのだ。」
 勇者は、ひどく赤面した。

 太宰 治 『走れメロス』


 最後の最後になって突然登場する 「ひとりの少女」 とは誰なんだ? この部分のエピソードは本筋に関係ないじゃないか。――太宰の小説を読んでいると、こういうところが気になって仕方がない。
 メロスは友人を裏切りそうになったことを告白し、「私を殴れ」 と言う。セリヌンティウスもまたメロスを一瞬疑ったことを告げ、「メロス、私を殴れ」 と言う。二人は一発ずつ殴り合ってから抱きしめあい、友情を確認する。しかし、よく考えてみれば、二人とも自らの正義に酔い痴れているようにも見える。そこへ挿入される”ひとりの少女”のエピソードは、主人公の持つ偽善に対する痛烈な批判ともとれるし、また、この話を書いた作者自身の“含羞”と理解することもできるだろう。
 中学時代に教科書に載っていた本作を初めて読んだとき、国語の教師がこのような 「一見余計なようだがちょっと印象に残る挿話」 のことを 【太宰のはにかみ】 と呼んでいたのを今でも覚えている。その後、太宰の小説は何冊も読んだけれども、多くの作品に 【太宰のはにかみ】 が登場することに気づいた。いやむしろ、アレが登場すればこその太宰らしさであり、彼の作品を読む上で欠かせない要素となっていることに気づいたのは、さらに後年のことだ。
 【太宰のはにかみ】 は多くの場合、ユーモアのオブラートに包まれている。しかし、その内実はストーリーや主人公に対する批判であったり、作者の本音や自己嫌悪であったりする。作者がはにかむことによって、作品の印象がまるっきり変わってしまうものすらある。こういうところ、太宰の小説は本当に面白いと思う。

 一方、小説の語り手が延々とはにかみ続けるのが、『人間失格』(1948年発表) である。

 恥の多い生涯を送って来ました。

 太宰 治 『人間失格』


 本作の大部分は主人公・葉蔵が自己の半生を物語る三つの手記に占められている。実に暗い人生が書かれているが、読み終わると陰鬱なエピソードそのものよりも、語り手自身の自虐・自嘲を伴った文章のほうが印象に残る。葉蔵の生き方があまりにも自意識過剰かつナイーブであり、最初から最後まではにかんでいるような語り口が、どうにも甘ったれているようにしか思えないからである。
 また本作には、もう一人の語り手 「私」 が登場する。「私」 は、「はしがき」 では葉蔵の写真を見つめ、「あとがき」 では葉蔵の手記を読む。これら二つの箇所は、葉蔵の存在を客観的な視点から捉えようとしているようにみえるが、この部分には 「私」 あるいは作者の本音のようなものが書かれておらず、中途半端な感じがする。
 葉蔵ははにかみ屋だが、「私」 ははにかんでいない。『人間失格』 の特異な点であるといえよう。



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三日月を作る少年

2008.08.30 [ Edit ]

三日月工場 - よもやま話でガチャガチャ☆ポン


 今年の学芸会で演じる劇 『三日月工場』 の台本が配られたのは、月曜日の学活の時間のことだった。
 学級委員は、配役を決めるため、立候補、推薦、投票の司会進行をつとめていた。主役の少年と少女、工場長、主任、女工たち、村人たち、ナレーター――配役が次々と決まっていく。続いて、大道具、小道具、照明、衣装。それぞれの係が残りの者に割り当てられる。

 マサヨシは、無口な男子だった。台本を読むのも、ちょっとキビシイかもしれない。担任の馬場先生は、彼を小道具係に推薦し、全会一致でそれに決まった。
 マサヨシは、三日月を作ることになった。

 劇の練習は、それから1週間続いた。
 その間、校庭のポプラの樹の下で、マサヨシはずっと三日月を作り続けた。ベニヤ板に円を描き、糸ノコでそれを切り、紙やすりで磨き、ペンキで金色に塗る。1週間後には、直径1メートルの猫の爪のような三日月が出来上がっていた。大道具係は、マサヨシから三日月を受け取り、天井からぶら下げるために、針金を取り付けた。
 学芸会の前日、通し稽古が行われ、書き割りの工場の上のほうに、ベニヤの三日月が吊るされた。

「ちがう!」
 そのとき、マサヨシが大きな声をあげた。
 彼は黒板に、チョークで東の工場の絵を描き、地面の下から上がってくる太陽と、上空の月の位置関係を記した。みんな、明け方の月なんか、実際に見たことがなかったから、それが本当なのかどうかわからなかったが、馬場先生は、マサヨシの言うとおりだと言った。
「マサヨシ。三日月の役、やりなよ」
 誰かがそう言い、みんなが頷いた。

 学芸会の日。
 村中のひとたちが、体育館に集まった。
 幕が開き、劇が進行していく。
 マサヨシは、黒いタイツの衣装を着て、書き割りの大道具の影で出番を待っていた。
 劇は終盤を迎え、夜明けの場面となる。暗転から次第に明るくなる照明。主役の少女の科白と同時に、東の三日月工場から出来たての三日月が昇る。照明が当たり、役者たちは全員、ゆっくりとのぼる下弦の月を見つめる。完璧な造型の美しい月に、客席からため息が聞こえるようだ。

 幕。
 そして、カーテンコール。あれ? マサヨシがいない。
 工場長役の男子が、マサヨシを引っ張ってくる。満場の拍手。
 全員揃ったところで、お辞儀。
 もちろん、マサヨシも一緒に。


  (了)


※フィクションです。


(初出2004年。加筆・修正2008年)


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